白熱球と蛍光灯とLED

演出したい雰囲気で照明器具を使い分けるように、照明器具にも合う電球と合わない電球があります。
それぞれの特徴を踏まえた上で電球をお選びいただく事により、いっそう自分のイメージにぴったりの空間演出ができるようになります。

各光源(電球)の特徴

まずは、それぞれの光源の特徴、長所と短所を学びましょう。

The電球

白熱球

みなさんが「電球」という言葉で、まず想像するのは、かの発明王トーマス・エジソンでお馴染みのアレではないでしょうか?
ケータイの絵文字などではヒラメキのマークとして使われたり、生活の中に溶け込んで、世界中で親しまれているデザインと光であるといえます。

発光原理は非常に単純で、電気コンロの要領と同じです。
フィラメントに電気を流すと、その抵抗で熱をもちフィラメントが光るという仕組みです。
エジソンは竹の繊維を炭化したものを用いましたが、その後、長寿命化や効率を求めて様々な試みが行われ、現在、市場に出回っているもののほとんどはタングステンなどの金属素材となっています。

長所

  • 演色性(色を正確に表現する性能)が高く、写真撮影など光環境にシビアなシーンで活躍する
  • 電球のコストが安いため、初期投資が低く抑えられる
  • 光がシャープなため、陰影が付きやすい (グラデーションが自然で美しい)
  • 発行原理がキャンドルの火など自然の灯に近いため、落ち着いた光でリラクゼーション効果を期待できる

短所

  • 電球の寿命が短い(約1000〜2000時間)
  • 電気のほとんどが熱エネルギーとなってしまうため、消費する電力に対して発生させる光が少ない(低効率)
  • 温暖化対策の一環として、大手メーカーが相次いで製造を中止してしまったため、入手が困難になってきた(環境問題)
  • ガラスを使用しているので破損時にケガの危険性がある
蛍光灯

蛍光灯

水銀に放電すると紫外線を発生させるという現象を利用した、馴染みはあるけどある意味ハイテクな光源で、発生した紫外線に反応して光る蛍光塗料をガラスの内側に湿布して光らせます。
人によってはケミカルな光が馴染まなかったり、チラつくから嫌いという方もいらっしゃいますが、メーカーも様々な工夫で対応してきました。

長所

  • 現時点で費用対効果が最も高い (2011年8月現在)
  • 白熱球と比べると、かなりの長寿命(約6,000〜13,000時間)
  • 光の色、形状、明るさなど非常にバリエーションが豊富

短所

  • 寒い場所では公称の明るさになるまでに時間がかかる
  • クリア球のようなシャープな点光源が作れない
  • 無機水銀という水銀が封入されているため、破裂など破損による拡散が心配な上、日本では不点灯となった後の回収率が非常に低く、ほとんどが埋め立てられているため、本格的に白熱球の代替となった場合、温暖化問題の解決にはなったとしても海洋汚染問題がついて回る事になる
  • 構造的にダウンサイジングが困難なため、豆球など小さいランプがない
  • 基本的に3色(稀に4色)を組み合わせて光の色を作っているため、写真撮影などでは色カブリを発生させる原因となる
LED

LED

白熱球、蛍光灯に続く次世代光源として注目が集まるLight Emitting Diode(発光ダイオード)。最大の特徴は超長寿命と低消費電力。

他にも、使い方によっては蛍光灯では不可能だった、クリア球のフェイクを作り出す事ができたり、LEDで紫外線を発光させて蛍光灯のように光らせたりと、昔からの電球メーカーばかりかSHARPなど新規参入企業も参加して続々と面白い商品が誕生しています。

電球形LED発売当初は、非常に高額で、明るい光を出そうとすると発熱がひどく、また照射角が非常に狭い事もあったが、各メーカーの工夫によって徐々に解決に向かっています。

長所

  • 超長寿命 (約20,000〜40,000時間)
  • Solid-state Lamp (個体電球)という別名を持つほど振動や衝撃に対する耐性が高い
  • 水銀など危険な重金属を含まない
  • 調光機能に対応できる製品がある(大抵は高額ですが。。。)
  • 様々な色を出せる(主に電光掲示板のような用途に向く)
  • 非常にコンパクトで、狭いスペースにも導入できる
  • 蛍光灯と違い、クリア球にかなり近い点光源を作れる(シャンデリアのロウソク形電球など)

短所

  • 導入コストという面では高額
  • 光の指向性が強く拡散が困難なので、用途を選ぶ側面もある(乳白色のカバーで光を拡散すると、今度は効率が悪くなる)

参考になるWEBサイト

アカリセンター: 電球の専門店。各メーカーのLED電球を実際に点灯させて比較したりする実験企画が秀逸

日本照明工業会:  電球の業界動向はこちら

電球の主要メーカー

Panasonic;  安心のブランド。白熱球・蛍光灯・LED

Toshiba:  いち早く白熱球の製造中止に踏み切った。白熱球・蛍光灯・LED

SHARP:  LED電球から参入し、大手としてはいち早く普及価格帯のLED電球を投入した

Mitsubishi/OSRAM: 世界第2位のドイツ系電球メーカーOSRAMと三菱のタッグ 白熱球・蛍光灯・LED

NEC: あまり照明というイメージのメーカーではないですが、器具も電球も持っています 白熱球・蛍光灯・LED

ウシオ電機: ハロゲンランプで世界的に有名なメーカー ハロゲン・LED